読書の秋

今日から3連休です。娘は友人と札幌駅へお出かけです。私は読書の秋をしています。『「少年A」この子を生んで 父と母の手記』を読みました。この事件は1997年、今から14年前に起きたものです。そう考えると時のたつのは早いと感じます。でもご両親にとっては今もまだ、長い長いトンネルの中にいることでしょう。子供を産み育てるのは、命のリレーとして私たちの生きている証でもありこの世に生きてきた大きな役割でもあると思います。
この本を読んで、子供を育てる役割と責任は親にはあるけれど、子供はそれぞれに自分というものがあり、親にも計り知れない世界があるのだということを痛感しました。親として子供のためにとしていることが、時には子供に伝わっていない若しくは苦しめていることもある。私自身も振り返ると随分反省することがありました。

私は常々、子ども産むことよりも育てることの方が大変なことだと思っています。社会の変化も大きな要因となっているとは感じます。つまり、大家族から核家族となり多くの人とのかかわりがない生活、子どもが少ないことで子供に目が行き過ぎること、まだまだあることでしょう。そして成人も20歳ではあるけれど、現実では+10歳の30歳とも言われています。私たち親としての世代ももっと人間として成長しなくてはならないのでしょうね。

少年Aのご両親さんは毎日苦しい日々をお過ごしのことと思います。そして被害者のご両親も・・・。でも毎日の生活の中で一つでも楽しいことを実感し強く生きていってほしいと思います。