手術後 夜から朝まで  テタニー出現

耳鼻科病棟は2交代でしたので、当日夜間から翌朝までは若い優しい看護師さんが担当でした。深夜の交代の看護師さんはベテランの後輩でした。

日にちが変わり、意識も明瞭で疼痛で苦しむことなく経過していました。

時間の確認をしたいので、看護師さんにかばんから携帯電話を取ってもらい頭もとに置きました。1時半ころにぶるると震えを感じたので何?と思い携帯を触りましたが震えていず、よく観察すると自分の両手がバイブのように震えていたようです。何せ初めての経験でしたので最初状況がつかめませんでした。甲状腺の裏側には上皮小体という米粒くらいの臓器があり、4個のうち2個取ったと聞いていましたので、カルシウムが低くなりやすいようです。

テタニーという言葉は知っていましたが、実際に見たことはありませんでした。ただ重症になると痙攣が起きることは記憶していました。最初は手だけでしたが時間と共に肘まで範囲が広がってきました。これはさすがに不安になりナースコールを押しました。

カルシウムの値を確認するための採血をしてから、カルチコール入りの点滴をしました。その後は4時20分と7時半の計3回繰り返しました。カルシウム値は軽度の低下でしたが、体は正直だなぁと思う1日でした。